まひろです。
願いごとをしよう。
叶おうが叶うまいが。たとえ誰に望まれなくても。
ままならない現実や環境が目につく中で、自分にできるのはそのくらいだから。
私は、好きになったものを、できることならいつまでも好きでいようとする人間です。
幸いなことに形が変わらないまま、四半世紀を超えて活動を続けてくれているグループを好きになったことが、自分のオタクとしての始まりだったから、なのかなと思っていたのですが。
考えてみたらそういうことでもなく。
10代後半から20代初めにかけて馬鹿みたいに遊んで電話でしゃべっていたのに、いつのまにか連絡を取らなくなった友人にも。
今となっては自分自身も離れてしまった職場の、一緒に働いたのはたった半年でしかない同僚へも。
あとはそうだな、社会人として働き始めた頃の職場のお客さんとか。
今だったら沼で知り合ったあらゆるオタクの方々とか。
そういう人に対して、わりといつでも薄っすら
「元気ー?元気でない時もあろうけど」
「ご飯食べてね」
「お布団で寝なよ?」
って、頭の片隅にあります。
そうすることでどこか縁のある人、あった人を、形は変わっても好きなままでいられるような気がしていて。
ただそれは、優しさとかいうことよりも。
今まで生きてきて、末代まで祟ってやる!と思ったことも、たとえ自分が閻魔様の前に立ったとしても、胸を張って「こいつだけは許さねぇ」と言えるだけ根に持ってる記憶も、あるからこそ。
誰かのことを嫌いだとか思いたくないし、まして嫌っていることは知られたくない、みたいな。
自分の、エゴなんだと思っています。
勝手なものです。
推しの一人が邦楽ロックを好きな子で、Mrs. GREEN APPLEの曲で踊ったりしているからか、某アプリのAIが自分にも邦楽ロックを勧めてきた昨年の夏。
好きなものが増えました。
どうやってもMeseMoa.の楽曲に食指が動かなかった時期のことだったので、逃避と言われれば否定できないけれど、私の中では新しい好きも今までの好きも重なりあっていて、切り離して聞くことが出来ずに、今もいます。
新しく好きになったものに関連してすすめられる、さまざまなバンドの動画をみていた今年の新緑のころ。
この歌が耳に入りました。
演奏しているバンドの名前だけは知っていて、それもなんでかって言ったら推しがいつか呟いていたから、というくらい。
だから、本当に初めて聞いたその時。
Make a wish
You'll be fine
Nothing's gonna let you down
Someone's there next to you holding you
A long the paths you walkMake A Wish / ELLEGARDEN
12月に卒業を控えている推しに対して考えていることを、余すことなく言われてしまったように思いました。
受け取りかたは人それぞれで。ましてオタクなんて勝手な思いをのせがちなものですが。
ひとまずもう、人として、生き物として、健やかに、幸せであってくれ。
生きていれば、何をどうやったって楽しいことばかりではない、しんどいことはいくらでもある。
そんなことは知っていて、それでもあなたの幸いを願うよ。願わせてくれないかな、と。
感情のまま頭の中に留め置いておいたもの。
口に出すことをあえて避けていたもの。
表す言葉はもちろん違うけれど、自分が願っていることはこういうことだよと、折に触れて繰り返し聞きました。
だから、ひと月前の横浜で、最後の最後INTERLUDEというのか、MCのBGMに彼らが演奏し始めた音が聞こえた時、涙を止めることができませんでした。
彼らがこの曲を選んだ意図はわかりようがなくて。(後夜放送も見たけどそれでも)
自分はうまいこと手のひらで踊らされたんだろうなってわかっているし。オタクが激重な思い入れを勝手に重ねて感情揺さぶられているだけだというのも、自覚してる。
それでもやっぱり掬われたように感じたのは、推しが、「そんなことまで!」と驚くほどに最大限拾って歩く人だということを、今まで見聞きしてきたからなんでしょう。
フォーゲルさん。
アイドルでいてくれてありがとうございます。
ステージに立つ人でいてくれてありがとう。
伝えきれない感謝の代わりに。
あなたのこれからが、光溢れるものでありますように。
あなたが、望むものを望む形で、つかめますように。
この夏も、師走を迎えても、そして年が変わったその先もずっとずっと願っています。
願いが叶ったかどうかを知る術なんて、なくていい。私がそうしたいだけだから。
どうか、晴れやかな笑顔で過ごしてください。
お誕生日おめでとうございます。